須坂市地域おこし協力隊の宮澤です!
前々回のブログでやまじゅうさんの製造スペースで3月末に向けたパンの試作を行ったことについて書いたのですが、その後「チャバタってなあに?」「フォカッチャってどんなパン?」というようなパンの種類についての質問がありました。
奥深いパンの種類のお話をちょこっとしたいと思います。
チャバタとフォカッチャってどんなパン?
前のブログでは少ししか触れていなかったのでもう少し詳しく。
チャバタとフォカッチャはどちらもイタリアのパンです。
イタリアは地方によって料理に特色があるお国柄で、パンも地方色豊かで個性的。共通しているのはトマトやチーズ、バジルなどを使った濃厚な料理に合うようあっさりとした塩味のパンが多いことです。
チャバタは北イタリアのロンバルディア地方でポピュラーなパン。
バターや牛乳を使わず、油脂も入らないので低カロリーでヘルシーです。クラムの気泡が大きく、発酵時間が長いためほのかな酸味と独特の風味があります。
(クラムはパンの内側の中身の部分のこと、反対にパンの表面の焼き色がついた部分をクラストと言います)
チャバタはイタリア語で「スリッパ」を意味しており、平たく長いパンの形からそのように名づけられました。
フォカッチャは、古代ローマ時代から作られているイタリアの代表的な食事パンです。ピザの原型ともいわれているそう。
生地にオリーブオイルを練りこんでおり、表面にオリーブやにんにく、岩塩などを飾ります。ローズマリーを乗せているフォカッチャもよく見ますね。
イタリア語で「火で焼いたもの」を意味します。
火で焼いたもの…なんかざっくり(笑)
同じ国のパンでもこれだけ特徴に違いがあって、名前の由来もそれぞれについているって面白いですよね。
リーンなパンとリッチなパン
パンは使用している材料によって「リーンなパン」と「リッチなパン」に大別されます。
リーンなパン・・・リーンとは「簡素な」「脂肪分の少ない」という意味で、粉、塩、水、イーストだけで作るパンのこと。小麦粉本来の風味を味わうことができます。
(例)バゲット・カンパーニュ・ナン・プレッツェル・ベーグル・イングリッシュマフィンなど
リッチなパン・・・リッチとは「豊富な」「コクのある」という意味で、油脂や卵、乳製品、砂糖などの副材料を豊富に使ったパンのこと。菓子パンのような甘くふっくらと焼き上げたパンになります。
(例)クロワッサン・シナモンロール・あんぱん・ハンバーガーバンズ・メロンパンなど
今回作ったチャバタとフォカッチャはリーンなパンに分類されます。
みなさんはリーンなパンとリッチなパン、どちらが好きですか?
私はパンを焼き始めてからはリーンなパン派になってしまいました。小麦の味がダイレクトに伝わってくるパンを焼き立てでそのまま食べるのが大好きです。
知れば知るほど面白いパンの世界
今回お話したことは全てパンシェルジュ検定の勉強をする際に身につけた知識になります。
現在私が取得しているのはパンシェルジュベーシック(3級)。1年くらい前、大学の春休み期間に試験を受けました。
現在はパンシェルジュプロフェッショナル(2級)にリベンジ中です。
このパンシェルジュ検定はパンについての歴史や道具、製法や美味しい食べ方まで広い分野を取り扱っているので、飽きがこないし楽しく学ぶことができます。
また、パンを作る工程や、入れる材料の意味についても細かく書かれているため、実際に自分がパンを作るときにもこの作業はこのためにやっているんだ!と意識しながら作ることができます。
パン作りのメカニズムを知っているだけで、レシピ通りのものだけでなく自分で考えてパンを焼くことができるので普段のパン作りがグッと面白くなります。
今後の活動でもパンについての知識を身につける&実践を繰り返すことを意識してパン作りに励んでいきたいと思います。
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