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峰の原高原で自然との共存について考えてみる【虫(屋内)編】

野澤の煌めき須坂録

峰の原高原に移住して2ヶ月半になりました。

少しずつ、地域にも馴染んできて「野澤」という存在を本当に少しづつ認知してもらえるようになってきました。

さて、前回は峰の原高原に移住してから半月経過した時点の経験を綴ったものでした。

今回はそれから2ヶ月が経過した日々で感じたことを綴ります。

虫と人間、どちらが侵入者なのか

峰の原高原に移住して、自然豊かな環境と約築40年のペンションが織りなすハーモニーは「虫なら大丈夫だと思う」レベルの気構えではメンタルが持ちません笑

あまりの虫の襲来の頻度の多さに「人間が彼らの生活圏に侵入しているのでは?」と考えるようになりました。

峰の原在住の先輩方に聞くと「駆除してもキリがないから共存を選んだ」というお話も。

初めは駆除を頑張っていた私も共存への道を選択するに至りました。

その経緯について、簡単にまとめていきたいと思います。

洗礼の5月上旬、カメムシ襲来

最初の洗礼はカメムシでした。雪解けと共に現れます。冬の間は比較的暖かい軒下に隠れているのだそう。

この子達は1mmの隙間でも空いていれば、その平べったいボディで簡単に侵入してきます。

そして窓辺に大集合します。南向きの窓に集まる傾向がある気がしました。

駆除しても次から次へと現れるカメムシ、布団に侵入されたら臭いと共にオヤスミすることになってしまうので、この時から毎晩布団をバサバサして侵入していないか確かめてから寝る癖が付きました。

カメムシ退治でやってはいけないこと、それは生きたまま掃除機で吸うことです。

何故なら吸い込んでもカメムシはまだ生きているので、ビックリして掃除機内であの悪臭を撒き散らします。そうすると掃除機の排気がとても臭くなってしまうのです。

掃除機で吸うのは殺虫剤で退治してからにしましょう。

恐怖の5月下旬、カマドウマ襲来

この時期になると不思議とカメムシの数が激減し、最終的にいなくなりました。

代わりにカマドウマが出現し始めます。

カマドウマ…別名、便所コオロギ。

暗くて湿った場所が好きな彼ら。その昔、釜戸によく現れ、馬のような姿で飛び回るので「カマドウマ」と呼ばれるようになったそうです。

この頃はまだ小さい個体が多いです。そして夏にかけて徐々に体が大きくなっていきます。

この時期現れる彼らは結構大きくて、夜に電気を付けて壁に張り付いている姿を見るとかなりビビります。

正直、幽霊の方がマシです。

幽霊は気配は感じるけどいないですよね。でも彼らは気配を感じないのにそこに「いる」んです。

試練の6月上旬、アリ(特大)襲来

築40年ほどの木造建築であれば、アリは避けて通れない存在です。

彼らの中には湿った木が好きな種類がいます。

その種類のアリでこれまでの人生で見たことが無いくらい大きな種類に遭遇しました。

体調20mmくらい?蜂みたいなやつです。

初めは数匹でしたが、定期的に現れたのでおそらく窓枠付近の湿った木の辺りにいるのだろうと思っていました。

壁の中に大量の蟻がいると思うと怖くて見ることが出来ない…

峰の原に移住してリノベしながら暮らしている先輩が仰ってました。

「彼らは湿った木の中に巣を作り、6月前後の暖かい日に一斉に羽蟻が巣立つ「巣別れ」という習性を持つ」と。

その先輩の自宅は床下の木が彼らの棲家になっていたとのことでした。

そして、その日が訪れました。ある暖かい日、部屋に戻ると何やらガサガサ音がする…

「絶対何かいる」そう思って階段を上がるとそこにはタイルカーペット4面を埋め尽くさんばかりの羽蟻が!

「ギャー!!」と叫びたい気持ちを抑えつつ、涙目になりながら殺虫剤と掃除機で吸い取りました。

そして、パンドラの箱にしていた壁を剥ぐ決意をしました。

壁を剥ぐと、そこには蟻の巣の断面図がありました。

よく「壁一面」という表現がありますが、ここではそれは生ぬるいです。

少なくとも壁4面が蟻の巣なのです。

つまり、外壁の木材が湿って腐り、その環境が好きな蟻が住みつき、蟻の巣が形成されていった。という感じでしょうか。

ずっと人が住んでいれば途中で駆除も出来たでしょうが、空いている時期がありましたし、木造建築の耐年数も過ぎているので、なるべくしてなった。という感じですね。

この症状はうちだけでは無いです。

殺虫剤を定期的にかけながら徐々に個体数が減ってきたように思えますが、女王蟻をやっつけないと何も変わらないので、先の見えない戦いはこれからも続きそうです…

不眠の6月下旬、アリ(極小)襲来

次にやってきたのは極小の体調1mmくらいの小さな蟻です。

その日は突然やってきました。

床に座って作業していたら、手元に小さい蟻が。

「何故ここに?」と思って払いのけて改めて床をよく見てみると、小さなゴマのようなものが多数。

更によく見てみると…動いてる??

ここで気づく、これは全部蟻であると。

またもや「ギャー!!」と叫びたい気持ちを抑えつつ、地道な駆除活動。

今回厄介なのが、どこから来ているか分からない…

夜に始まった侵入経路捜索は2時間に及び、ようやく突き止めた場所は天井の頂点でした。

殺虫剤を撒いてなんとか駆除出来た…と思い、デスクワークしていたら頭が痒い気がして髪を掻き分けたらさっき見た小さい蟻が出てきました。

またもや「ギャー!!」と叫びたい気持ちを抑えたものの、そこからしばらく、体が擽ったくなったら「小さい蟻が這っているのではないか」という恐怖でビクビクしてました。

峰の原の民御用達「アリメツ」

大きい蟻と小さい蟻の出現について、峰の原&菅平の民に相談すると『「アリメツ」買って仕掛けておくと良いよ』とのこと。

「アリメツ」ってなんだ!?と思って調べてみると、蜜の中にホウ酸が入っていて、蜜を吸引した蟻が巣に持ち帰り、時間差でホウ酸の効果により死滅するというもの。

amazonでブッチギリの高評価です。何故か店頭で販売していない代物です。なぜだ!?

とりあえず、これを発生場所に仕掛けて様子見てます。

諦めの7月上旬、クモ襲来

そして梅雨明け直前の頃になるとクモが一斉に巣を張り始めました。

申し合わせたかのようにタイミング一緒です。不思議。

今は庭を歩くときは蜘蛛の巣張ってないか気をつけながら歩いてます。

気を抜くとデカい蜘蛛の巣にぶつかります。

まとめ

住み始めて2ヶ月半でこの状態です。先が思いやられます。

書いてて「なんでここに住んでるんだろう」という気持ちになりました。

でも、自然の中で暮らしたいと考えていたのは自分だし、この経験をしているのは自分だけではないし、将来「良い経験だった」と言える日が来ると思いながら、これからも頑張っていきたいと思います。

この話、続きたく無いけど、きっと続くでしょう…

なので、続く…

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