過去に2回行ってきたオープン・ラボですが、今回はついに地域外の方々を招いての開催となりました。峰の原高原の視察をメインに、仁礼地区の森林を見てまわるオプションツアーも開催しました。
両方ご参加頂く方は峰の原のペンションに宿泊して頂きながら、峰の原地域の自然と環境、そしてペンションについて体感しながら知って頂く企画となりました。
プレスリリースより本取り組みに興味を持って頂いたメディアの方々にも取材頂きました。
これからようやくスタートです。少しずつ、確実に前に進んでいきます。
改めて、オープン・ラボとは?
域内外の多様な事業者と連携して、新たに民間活力を活かした「森林サービス産業」のプロジェクト 創出を目指す長野県須坂市において、当該地で事業創出に関心がある事業者やガイド・インストラクター等による現場視察・意見交換を通したマッチング等を行います。
5/17(水)オープン・ラボ(峰の原高原視察&意見交換)
この日、参加頂いた皆さんに峰の原高原の歴史・自然・環境、そして地域を理解して頂くため、限られた時間ではありましたが、関係者の皆さんにご協力頂きながら視察ツアーと意見交換会を行いました。
開会・オリエンテーション
まず、「こもれびホール」にて、参加者の皆さんにこの日のタイムスケジュールと全体の流れを説明致しました。
簡単な自己紹介を済まして、早速現地を見て周ります。
クロスカントリーコース
根子岳を望む峰の原高原にあるクロスカントリーコースをご覧頂きました。
この日は良い天気で、根子岳山頂まではっきりご覧頂くことが出来ました。
標高1,500mの高地にあるコースは日本でも中々無いので、参加者の皆さんも興味を持って頂けたかと思います。
大笹街道と供養塔
大笹街道は江戸時代、様々な利点から利用者が多い街道でした。
大笹街道は、善光寺と現在の群馬県をつなぐバイパスとして、須坂市福島を起点に仁礼、鳥居峠を越えて群馬県大笹宿終点に、大戸道を経て高崎、関東に出るたいへん重要な脇街道でした。
江戸時代の仁礼宿の様子が、十返舎一九の「続膝栗毛」に描かれています。善光寺から関東に出るためには、北国街道・中山道の主要街道を通るのが一般的ですが、
大笹街道を経ることで、
- 距離が短くなる
- 経費を削減することができる
- 宿場数が少ないなどの利点
があり、江戸時代末から明治時代、鉄道が敷設されるまで北信濃の荷物を江戸・東京に運ぶために賑わいました。
引用:須坂市>大笹街道
峰の原高原もその一部区間となっていましたが、冬季はホワイトアウトのため道迷いによる遭難や凍傷によって多くの命が失われました。
その命を落とした方達を供養するための供養塔がここにあります。
景観整備(MiNeの取り組み)
次に峰の原高原での景観整備活動について、説明して頂きました。
地域の皆さんで景観整備を行なっている実際のフィールドをご覧頂くことが出来ました。
MiNe(マイン)について、詳細は以下の通りです。
マインとは、峰の原高原の自然や景観を守っていくために結成された、地域づくりネットワーク。Minenohara Networkの略称です。
峰の原の資源を最大限に活かして、美しい村をつくり、多くの方々に楽しんでいただくことが目標で、山野草保護、遊歩道整備、ペンションの庭整備、講座などの、定例作業とイベントを行っています。
一般的にmineは「私のもの」を意味しますが、「私のすべきこと、宝庫、富源」というすばらしい意味も持っています。
引用:MiNe>マインとは
意見交換会
峰の原高原の視察が完了後、参加者の方々には以下の取り組みについてご説明させて頂きました。
その後、3グループに分かれて『公民連携による「峰の原高原」の活性化の可能性を考える』意見交換会を行いました。
意見交換後、各グループごとに出た意見を共有するためにグループ毎に発表頂きました。
皆さん、峰の原高原活性化のためにアイデアを色々と出して下さいました。
夕食と懇親会、そしてペンション泊
翌日のオプションツアーにご参加頂く方を中心に夕食を兼ねた懇親会を開催しました。
オープン・ラボでは限られた時間の中での意見交換でしたが、ここではさらに深い意見交換をさせて頂きました。
有意義な時間は流れるのが早いもので、あっという間にお開きの時間に…
5/18(木)仁礼地区の森林視察(オプションツアー)
この日も天候に恵まれ、絶好の森林浴日和となりました。
この日は仁礼地区の森林の視察ということで仁礼会さんと「グローブライド」さんが取り組んでいる森林活用事例について実際に現地を訪れました。
実際に企業と連携した取り組みの事例をご覧頂くことで、参加者の方々にもイメージしやすくなったと思います。
大谷不動尊(奥の院)
次に大谷不動尊(奥の院)へ見学です。
ここは普段は立ち入れない場所ですが、今回はここを管理している仁礼会さんのご協力のもと、視察させて頂くことが出来ました。
そのおかげで参加者の方々には大谷不動の歴史を深く理解して頂くことが出来ました。仁礼会さんにはこの場を借りて御礼申し上げます。
大谷不動尊(奥の院)から「一の滝」へ向かう途中、凄い景色を見ることが出来ます。
ほぼ垂直の岩盤(地層?)が目の前に現れます。
写真に写っている人の大きさから比較すると高さがわかります。
大谷不動 一の滝
奥の院からここまで15分くらい歩きます。一の滝に到着すると、それは素晴らしい滝でした。
初見では一段かと思いきや、見る方向を変えると上部では何段にも渡って落ちていることが分かりました。
ここでは少し時間をとって休憩ついでに色々な角度からの滝を楽しむことが出来ました。
この奥には「二の滝」があるとのことで、今は行くことは出来ませんが、行ける日を楽しみに待っています。
ということで、ここで仁礼地区の森林視察ツアーは終了となりました。
峰の原高原のオープン・ラボにご参加頂いた方の殆どの方は、オプションツアーにもご参加頂きました。
オープン・ラボを終えて
須坂市で「森林サービス産業」の取り組みを開始して5ヶ月、地域外の方々を招いたオープン・ラボを開催することが出来ました。
最後までトラブル無く進み、無事に終えることが出来てまずは一安心です。
それも、この取り組みにご理解頂きながら、案内や説明を行なってくれた関係者の皆様のおかげです。
しかしながら、これで終わりではなく、これから始まります。
やることは山積みですが、少しづつ確実に進んで行きたいと思います。
7月からの本格始動に向けて、頑張ります!
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