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空き家バンク活動視察@辰野町

THE NORTH DIARY~須坂暮らし日記~

須坂市地域おこし協力隊の北です!

11/10(木)辰野町の空き家バンク活動の視察へ伺いました。

何かと話題の空き家バンクで何やら辰野町が面白いことをやっているという噂を聞いたので、アポイントを取っていってきました!

いざ出陣!!!

極意:日々の積み重ねと軽いフットワーク

辰野町では空き家バンクを

たつの暮らし相談所(行政×地域おこし協力隊(業務委託)×民間)

という体制で活動しています。

メインは元大手不動産会社で現在辰野町地域おこし協力隊の鈴木さん。できるオーラが漂っていた。そして民間で介入されているのが〇と編集者の赤羽さん。優しい雰囲気から出てくる言葉選びに人としての度量と凄まじいビジネスセンスを感じた(もう一方会えなかったが行政の方がいる)

私達の須坂地区では年間14件の空き家の新規登録で推移しているが、辰野町は上期だけで30件も登録があり、今期は60件を超えるらしい。特に新規の掘り起こしは日本全域で大きな課題になっている。人口の多い地域では新規登録も多いというのが通例だ。

しかし辰野町はここがすごい。

人口比較 須坂4万9千人 > 辰野町1万8千人

須坂の人口の1/3なのに、登録数が3倍近くある。

空き家バンク業界では凄い数字なのだ。

この活動結果に近道は無い。

二人の特筆すべき空き家活動を簡単に紹介すると・・・

  • とにかく地域の細かい情報を持っている(信頼されているので掘り起こしも勝手にできる)
  • 売りたい人の細かい要望に応える動きをすることで信頼関係が出来ている
  • 買いたい人の情報(さかさま不動産)を空き家バンクと連動させることで、出し渋りを減らしている
  • 売り買いするための仲介者(不動産屋)の情報もとにかく詳細まで把握している

それを可能にしたのは、人力である。

空き家バンク担当が各区を回り、説明会を開き、住民に周知する。そのため敢えてド派手な「空き家バンク調査中!」という服を来て自らの足で空き家を調査する。

もちろん移住者への目線も忘れない。

それぞれの町の町会費やルール、消防団、ゴミの出し方。すべてを理解し、毎回必ずしっかりと説明するのだ。ミスマッチを未然に防ぐことでトラブルも防いでいる。

こんな地道な努力の積み重ねが大きなうねりになろうとしているのだ。

そして打合せ中も私はうねうねしながら、うなってばかりいた。

そもそも努力の量が圧倒的に違うからだ。

努力だけでなく、熱意も。

もともと「さかさま不動産」の仕組みを須坂に取り入れて空き家掘り起こしの一手に・・・と思っていたが、全く攻め方が違う。大事なのは根底の基礎である「情報」だったのだ。

100人の受動的な移住者より、1人の能動的な移住者を求めて

鈴木さんと赤羽さんが口々にしていた

「100人の受動的な移住者より、1人の能動的な移住者が来てほしい」

これは地域を愛するからこそ出る言葉だと思う。

「10年後の辰野町を考えたときに、何か一緒にやろうぜ!っていう人間が居た方が町は絶対に変わるし、盛り上がるって信じているんです」

その言葉に強い信念と重みを感じた。

「もし、移住者が辰野町を最終的に選ばなくても、辰野町で精一杯対応することで、その人が遠くでファンになり移住希望者に『まず辰野町に言ってみたら?』というような、勝手に営業してくれる人が増えていけばいいなと思っているんです。」

目の前のことを大切にしながらも、10年以上先を見据える二人に私は感銘を受けた。

そもそもこの辰野町が好きでないとこの考えには至らないし、尚且つそれを実行できていることに信念の強さを感じた。行政も2人の活動を理解して「移住者を増やす」ことにとらわれない動きをしていることも素直に素晴らしいと感じた。

おわりに

・・・とにかく刺激のある1日だった。

須坂市で「さかさま不動産」を取り入れるかはわからない。

売りたい側も買いたい側も仲介側のこともしっかりと考え(いわゆる3方良し)、地域の発展も考慮された辰野町の取り組みが素晴らしかった。

空き家バンクに関係なく自分の活動なんてまだまだ大したことない。

北さんの活動を知りたいんです!と言って県外から来てもらえるような活動をしていきたい。

それには一切の近道は無く、地道な努力の積み重ねや人的クレジット(信頼貯金)が必要なのだと感じた。

それを動かしていくのはやはり愛と情熱であり目標設定(ゴール)なのかなと感じた。

まだまだ頑張るぞ!!!

のーす

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