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次年度のリベラルアーツプログラムを企画中!Vol.2

Art in Suzaka ~これもアートなんかやぁ~

先週に引き続き、企画中の次年度プログラムについての連載をお届けします✨
(Vol.1読み逃したぜ!という方はこちら⇩)

先日、須坂高校の探究学習の授業で講演にお伺いしたところ、教育課程に「多様な価値観に触れるリベラルアーツ教育」や「哲学対話」を取り入れていることを知り、心の中で小躍り(ワルツ)してしまった山際です。一人一人の個性や探究心、創造性を大切にする教育に力が注がれる地域としての、須坂の魅力を再発見しました。

リベラルアーツという姿勢:自ら感じ、問い、探究し、表現する

さて、前回は「リベラルアーツとは何か」というお話でしたが、今回は実際のプログラムの内容や、企画の姿勢についてのお話です。

前回も書いた”課題感”の前提には、どうしても私たちが今生きている社会・文化という背景がありますよね…。特に、SNSによるフィルターバブル、AIによる”オススメ”に囲まれて生きる現代の私たちは、「自分が本当に何を感じ、欲しているのか」がわからない状況に陥りやすい環境下にいるとも言えます。皮肉なことに、ICTの技術が進んだことによって、以前より狭い世界を生きている可能性も否めません…。

一方で、私たちは人間以外の多種多様な生物、無機物も含めた巨大な有機ネットワーク:生態系の一部として、地球で生きていますよね。生まれた時から”当たり前”でありながら、考えれば考えるほど不思議な事実に、驚かされます…。

様々なイデオロギーの中で生きている「わたし」と、他の生き物と同じように地球で生きている「わたし」。それらは同時に存在するにも関わらず、両者の視点が共存することは簡単なことでないようにも思えます。

そこで必要になってくるのが、リベラルアーツ:多角的な視点・方法で考えることであったり、アートを取り入れた柔軟な表現で探究していく姿勢なのではと考えています。
特に、なんとなく現状に「もやもや」を感じている方や、自分を見つめ直すきっかけを探している方五感を通した学びや出会いを求めている方には、ぜひ一緒に、学びの場づくりに参加していただけたら嬉しいです✨

コアバリュー:プログラムの核となる価値

およそ半年程の連続プログラムを予定していますが、その中で大切にしたい価値:コアバリューを紹介して、今週は店じまいです✨(今回も具体的な内容の話はできず…来週のVol.3までしばし待たれよ…!)
美術館時代から、プログラム設計の際には、根幹となるコアバリューを設定するようにしていました。通奏低音として流れる価値観や、目的意識を常に明確にするための指標として、今回は下記の10項目を設定しています:

1.Fluctuate ゆらぎ:ゆらぎ(自然現象に見られる、不規則な動き)の中から生まれる関係性を重視し、規則的な仕組みやコントロール可能な状況を作らない。

2.Inquire 探究:自ら「問い」を立て、答えのない状況にあっても探究し続ける。

3.Play 遊び:遊びの中から生まれる創造性を大切に、即興的なトライ&エラーや遊び心を楽しむ。

4.Regenerate 再生:生物に元来備わっている「再生する力」を生かし、既にあるものの中から新たな価値を生み出していく。

5.More-than-human 人間以上の:人間中心の視点だけではなく、人間以外の生物や無機物にも焦点を移していく。

6.Terrestrial 地上の:(他のどこでもない)地上を生きる存在として、自分の身の回りの生態系から考える。

7.Reconnection 再接続:「私」と「あなた」そしてその両者が共存する「地球」との関係性を常に見つめ直しながら、再接続し続けていく。

8.Care ケア:「私」へのケア=いたわりをはじめ、「あなた」や「地球」に対するケアの方法を考えていく。

9.Cerebrate 祝福:生まれてきたこと、地上にあることを喜び、祝福する。

10.Co-create 共創:次の世代にとっても共存可能な未来を考え、共に創り続ける。

こう、ごきたい…!

という訳で、今回も抽象的な話になってしまいましたが、次回のブログにてプログラム内容の予告編をお届けしたいと思います✨
寒い日々、みなさまどうかたっぷりぽかぽか温かくして風邪などひかれませんように😌🔥

Vol.3へつづく…🌎🌿

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