須坂市地域おこし協力隊の北(のーす)です!
空き家バンク活動に於ける諸問題について
市内にお住いの皆様にも共有して知って頂きたいのでここに記そうと思います。
問題点1 空き家があるのに、世に出ない
空き家バンクとは・・・
市内の空き家を、市がホームページで紹介するシステムで成約後には最大50万円の補助金対象にもなる、買う側も売る側もメリットのあるシステムです。(注:市は契約には一切介在しません。宅建協会に加入した市内の業者が仲介業者となります。)
須坂市には調査記録だけで約800件の空き家があると言われ、潜在空き家(将来空き家になりそうなもの)だともっとあると言われています。
しかし、市の空き家バンクに掲載されているもので8件(12/14現在)で、外部サイトでも10件程度なので世に出ているものでも20件ほどしかないということになる。
このギャップを埋めていくのが私の空き家バンク活動とも言える。
問題点2 掘り起こしに時間がかかる
空き家の掘り起こし。実はそれも簡単なようで難しい。
全国の空き家バンカーに立ちふさがる持ち主が見つからない問題。
- 持ち主の現住所がわからない
- なんとか住所などがわかっても連絡先が不明
- 住所に通知を送っても反応が無い・・・
こういった情報を地域のおじちゃん・おばちゃんから収集するローカルネットワークの駆使。
20,000世帯ある中の800件の空き家を須坂市内で発掘するのにどれだけの時間がかかるか。
1日10件のポスティングでも80日以上・・・
問題点3 取り扱う不動産屋の姿勢
昨日、市内のとある不動産屋に空き家バンクの挨拶に行きました。
そこでは「空き家バンクは無駄」「そこに使う税金は無駄だ」と罵詈雑言のような、もっともなようなことを言われました。理由は簡単、紹介されても簡単に売れる家じゃないし、トラブるし、取り壊して綺麗にしたい(その方がリスクも少なく、利益も大きい)から。
それに物件が決まるまでのサイクルも長いし、踏ん切りがつかない内覧をすることも多数。つまり無駄な労力が多いということ。
不動産屋ももちろん、ボランティアではないし綺麗でトラブルの少ない物件を扱いたいという気持ちも最もだし、地域のことを思って発言しているのもわかる。
だから町に”負動産”となってしまった空き家が存在するんだなぁ・・・と。
最後には「こんなので起業できるわけないし、年齢的にも無理だから辞めて勤め人に戻った方が良い」とまで言われました(笑)
実際に私は空き家だった家を改装して住んでいるし、可能性なんて主観で決めつけるものじゃないっていうのもわかっているので、ミスターポポのような顔でお話を聞き、ポポのように不動産屋を後にしました。
前途多難な空き家バンクに未来はあるか?試される腕。
実は空き家バンクは全国の自治体でコピーされたように同じ問題を抱えている。
それがビジネスになるかどうかは確かに微妙だし、そうなるならきっと市では扱わずに今頃は民間業者で取り合いになっているだろう。
だからこそ違う視点のもった移住者に託されるものだし、そこは突然閃いて解決できるものでもない。
どうやって何を繋げていけば空き家が埋まり、不動産屋が喜んで取り扱い、私の懐が潤い、地域のためになるのだろうか。
と、毎日無い頭で悶々としながら過ごしています。
さいごに
これから私もやっていきたいことがあります。
- 各地域の公民館での空き家バンク説明会・相談会
- 空き家調査兵団の結成(この問題を解決したい同士達と)
- 空き家ビジネス座談会(オンラインとかでもいいかも)
をやってみたいですね。仕事に繋げられるかはやってみないとわからないので、ここでまたしっかりと皆さんに効果や結果を報告していきます!!まだまだ知らないことも多いのでもっともっと知識も行動も増やしていきます。
12/17(土)には市で初主催の空き家相談会を実施します。
その時にもまたレポートを書ければと思っておりますので、乞うご期待下さい。
ギャフン!と言わしてやる!!!!
のーす
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