のーすです。
キャンディーズの歌が聞こえてきたと思えば、もう完全に春ですね。
庭の虫たちもついに本格始動してきた感じです。
私も虫に負けず、頑張ります。
ところで、須坂市の取り組み「町並み保存活用」についてご存じでしょうか?
かつて製糸業で栄えた町
明治から昭和初期にかけて製糸業で発展を遂げた須坂の町。旧大笹街道と旧谷街道の交差点を中心に、土蔵造りの民家をはじめとした豪壮な建物が数多く残されています。
歴史ある建物は主に明治・大正・昭和初期に建てられ、製糸業の発展などの歴史とともに歩み、独自の町並みを形成しています。
そんな協力隊の事務所も元製糸工場に間借りしており、毎日その歴史の中で仕事をさせてもらっています。
保存に向けた取り組み
空き家問題とも繋がるのですが、このような歴史ある建物も取り壊して新しい住居に変えてしまったりなどこの”景観”が失われつつあります。
その貴重な建物を守るため「伝統的建造物群保存地区」制度による保存&活用を目指しています。
この場合は市が認定し、地区を決めて保存・整備が可能です。
さ・ら・に上の
伝建である「重要伝統的建造物群保存地区」と国が選定すれば、国・県・市からの財政的・技術的補助を得ることが出来る。
長いので「重伝建(じゅうでんけん)」で覚えて下さい!
国から認められれば財源が国から確保できるかもって話なんですね。
じゃあ重伝建って何かや?
認定されたらどうなるのか?
お金をもらうよりも重要なことがあります。
説明が全校集会の校長先生の挨拶くらいロングになるので短く言います。
「重伝建エリア」は
・新たに建物を建てる、リフォーム、解体などには「市」の許可が必要
・許可が出てもその構造とか外観には一定の「基準」が設けられる
・相続税や固定資産税税制優遇されるメリットも
ってことなんですね。
詳しく知りたい方は
『須坂-わたしたちの町並みを未来へ引き継ぐために』.pdf (city.suzaka.nagano.jp)
こちらをご覧下さい!
重伝建ってどんなところが選ばれるの?
令和3年8月2日現在、重要伝統的建造物群保存地区は104市町村で126地区あり約30,000件の伝統的建造物及び環境物件が特定され保護されているそうです。
結構たくさんの都市で様々な形で選ばれているようです。
デメリットも
もちろん、いいことばかりではありません。
メリットとデメリットは表裏一体です。調べればわかります。
私が感じるデメリットは以下
・工事が自由にできないので、空き家になった時に誰かが選び、住もうとするか?売れるのか?
・狭い道路が多く残るエリア。生活の利便性をどう保っていくか
・売れない場合、市や国が買うのか?その場合、負担はどうなるのか?
ここの解決は重伝建として進めていくと決めた「市」の腕の見せ所だと思う。
大切なのは「今後どうしていくか」だ。
信頼できる請負人
今、そんな須坂市で「重伝建」を推進し、地域へ足を運び行脚している人が居る。
市役所職員の寺沢 隆宏さんだ。
空き家バンクとも繋がるお話なので、私も行動を共にすることが多い。
言葉をいつも慎重に選び、相手に伝えるのが寺沢さん流だ。
そんな寺沢さんもこのメリット・デメリットをしっかりと町民に説明しながら来る日も来る日も重伝建を説明している。
この行動力と実行力は並大抵の精神力では出来ないと思っている。
市が信頼して任せたのも頷ける!(上から目線ではなくサブマリン目線で言ってます)
答えは無い。
私はこの重伝建の取り組みについては
「答えが無い」と思っている。正解なんてわかるわけない。
もしかしたら100年後にはこの重伝建を持った人が億万長者になるかもしれないし、滅びるかもしれない。そんなことはわからない。
ここからは個人的ですがこの重伝建は
先人たちが築き上げてきた「歴史・伝統・文化」をもう”無くす”のはやめにしませんか?
先人たちがいるから、私たちはここで豊かに暮らせているんです。その”志や想い”を形に残していきませんか?
そういう活動だと思っています。
もちろん住んでいるわけではないので、そういった方の意見もあるとは思います。
町って1人のものではないし、人と人で成り立つものなので、意見の相違は仕方のないことです。
だから、この町を作ってきた人々への感謝の部分が町に残っていると「温かい町だな」と外から来た人間は思うのです。
まとめが難しくなってしまったのでここまで!
以上
春の花粉症には無縁なのーすでした
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