須坂市地域おこし協力隊の北です!
今日は「りんご」にまつわる体験レポートです!
須坂に伝わるムラタ神話
その昔・・・スザカの園では「生命の樹」と「知恵の樹」が植えられ、知恵の樹になる善悪の知識の実を「リンゴ」だとされていました。神が絶対に食べてはいけない、というそのリンゴを蛇にそそのかされたムラタが食べてしまい草刈りに夢中になってしまった・・・
・・・
実は旧約聖書ではアダムとイブが「りんご」を食べたとは書かれていないようなんですね!今も「あの果実は何だ!」論争が繰り広げられているそうです。熱いぜ俺たちの星条旗。
そして「Mac」でおなじみのアップルのロゴも、ムラタが食べた禁断の果実のように「かじった」あとがあり、それを「禁断の果実」を連想されるというロゴになっています。さらに熱いぜ俺たちの星条旗。
でもりんごって食べてる国のイメージありますか?
よく映画でブチきれた星条旗マッチョが片手でリンゴを潰すシーンは描かれますが・・・
みんなが大好きなりんご
禁断の果実に例えられるくらいの「りんご」は世界中で愛されています。
消費第一位はなんとハンガリー(全然イメージありませんでした・・・)
ハンガリーは2019年に国民1人のリンゴ消費量が33kgという超巨大リンゴ国家だったのです。そして我らが日本は、なんとランク圏外という結果に・・・
親方であるアメリカさんは20位でした。
いかに日本人がりんごに関心が無いか、というのがデータで出ているんですね。
須坂で特産品にもなっている「りんご」がこれでは悲しいですよね。
禁断の果実「りんご」の効能
りんごの効用で有名なのはダイエット効果です。
しかしそれ以外にも沢山の効果があるのです!
【北的 特筆すべき効能】
・ポリフェノールが多く含まれている(糖尿病予防、動脈硬化予防)
・りんご繊維による赤ちゃんの離乳食に(便秘にも良い!)
・大腸がんの予防に!(りんご繊維が腸の働きを活性化する)
ほかにも素晴らしい効用が沢山(詳しくはこちらを!)
実はりんごを沢山食べれる長野県人は幸せなんです。
個人的には小さい時に風邪をひいたとき必ず母が作ってくれた「擦りおろし」リンゴが身に沁みました。今は財布の中身が無い時の方が身に沁みますが・・・。
りんご収穫体験
そういう自分もリンゴを語ってばかりで現場のことを何も知らないので
知り合いのカネ十農園さんにお願いしてりんご「収穫」のお手伝いに行きました(「狩り」ではない)
収穫の難しさ
りんごの収穫はすべて手作業です。
落下はもちろんのこと、収穫時のちょっとした傷も不良品になってしまいます。
リンゴは花が咲いて、そこに実がなるのですが中心果以外は全て手作業で摘果していく必要があります。これを怠ると小さいリンゴになったりしてしまい出荷が出来ません。また日光にまんべんなく当てないと「赤色」にならないので途中でりんごを「まわす」作業も必要です。
今日は手作業でシナノゴールドを収穫したのですが、りんご取る際に少し枝に当たるだけで簡単に傷がついてしまいます。私も何個かやってしまいました・・・
普段こんなに大切に収穫された「りんご」を食べているのだと感慨深い気持ちになりました。
作業が終わりに近づくにつれ農家さんからも「最初よりだいぶ良くなったよ!」と言われ、足引っ張り協力隊にならず安堵しました。
本当に難しかったし、また機会があればお手伝いしたいと思いました。
仕分け・梱包・発送
収穫したりんごは、私のド下手収穫達はジャム用などの加工品に行ったり、綺麗なものは直販売りで出荷されたり、と余すことなく仕分けされていました。
特に印象に残ったのが梱包、発送作業です。
農家さんがそれぞれの送り先に向けてメッセージを書いており
「顔は知らないけれど、いつもお世話になっているので・・・」
と、覚めたしぐさで熱く見るようなさりげないセリフでなんでも無いように語っていましたが、大切なのはこういった「真心」だと思うんですね。(真心といえば・・)
人を笑顔に出来るモノづくりって物理的な「モノ」だけじゃなくて、こういった見えない「モノ」だったりするんだな~嫉妬です。
そんな熱い人達が作った「ずく」なりんごを私も積極的に食べていきたいなと強く感じました。
りんごは農家さんが作ったデリケートで健康的な果実です。
決して禁断の果実ではないので、皆様も須坂の果実「りんご」を応援して下さると幸いです!
※取材協力:カネ十農園(須坂市日滝の果樹園 | 果物| カネ十農園 (hitaki-kaneju-nouen.com))りんご、ぶどうを中心に果実・加工品を取り扱いしております。のーす的にリンゴジャム、りんごジュースも絶品でした。もちろん葡萄も。
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