協議会メンバー更新しました@2024.8.13_野澤隊員

長野にコーヒー農園!?

古畑、都庁を辞めて須坂で地域おこし

皆さんこんにちは。
須坂市地域おこし協力隊の古畑です。

今回のブログでは、長野でコーヒー農園を見学したお話をお届けします。

ご存じの方も多いかもしれませんが、コーヒーは本来、赤道を中心とした北緯25度〜南緯25度に位置する「コーヒーベルト」と呼ばれる地域で栽培される作物です。
つまり、長野県(北緯35度)では本来、コーヒー栽培は不可能とされてきました。

そのため、コーヒー農園を見るには「海外に行くしかない」と思い込んでいたのですが――
今回、なんと長野県上田市にてコーヒーを栽培しているという驚きの情報を知りました。

栽培しているのは、アート金属工業株式会社様(自動車エンジン用ピストンの製造販売が主業)
偶然その情報を耳にし、「百聞は一見にしかず!」という思いで、ダメ元で「見学させてもらえませんか?」とお願いしたところ、快くご対応いただき、見学の機会をいただけました。


実際のコーヒーの木とご対面!

コーヒーは、「コーヒーチェリー」というサクランボのような赤い果実の中にある種が、私たちが飲んでいるコーヒー豆です。
私が伺ったのは、ちょうど花が終わり、実が緑色に変わり始めたタイミングでした。

一部には白い花も残っており、その香りはまるでジャスミンのような、華やかで甘い香り。


終始、心が躍るような気持ちで見学させていただきました。

ちなみに、コーヒーの木1本あたりで収穫できるチェリーはおよそ2kg程度
その中から取れるコーヒー豆はわずか300gほどです。
1杯あたり10gの豆を使うとすると、1本の木で約30杯分のコーヒーしか淹れることができません。

改めて、コーヒー1杯に込められた手間と価値の大きさを実感する時間となりました。


長野でコーヒーが栽培できる理由とは?

気になるのは、「なぜ長野でコーヒーが育つのか?」という点ですよね。

実は、ICT技術と地中熱を活用したビニールハウスによって、
コーヒーベルトのような温暖な気候を人工的に再現していたのです。

具体的には、ハウス内外の温度をICTでリアルタイムに計測し、
状況に応じてファン・エアコン・暖房機・天窓などが自動で作動し、理想の温度帯をキープします。

また、環境への配慮として、空調機器の電力消費を抑えるため、
年間を通じて13〜15℃と安定した温度の地下水を利用したヒートポンプシステムも導入。
このシステムにより、暖房や冷房の使用量を減らし、CO₂排出量も削減しているとのことでした。


最先端技術と、食の可能性

このように最先端技術を駆使したハウスでは、コーヒーのほかにも、
バナナやパパイアといった熱帯果樹の栽培にも成功しており、
長野でそんな貴重な光景が見られることに、驚きとワクワクが止まりませんでした。

将来的にどのような光景になっていくのか楽しみです!

改めまして、今回見学を快く受け入れてくださった
アート金属工業株式会社様、本当にありがとうございました。

SNSでも活動発信中!

インスタグラムでも日々の活動や地域の魅力を発信していますので、
よかったらぜひ覗いてみてください!

▶︎Instagram(@coffee_suzaka)はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました