須坂市地域おこし協力隊の北です。
日々沢山のトピックがあり、何を書くか悩むことも多いのですが、もうすぐ卒業ということと、またしても久しぶりの休息で、今回は子育てからの学びについて、移住者目線で少し書いてみたいと思いました。
私のゴールは起業でも事業で成功するわけでもなく、きっと移住したこの場所で家族が幸せに暮らし続ける事なのかもしれません。
今日はそんなブログです。

移住のきっかけになった結婚とその先のこと
どうして地域おこし協力隊になったの?
とよく言われるのですが、私の場合はコロナ渦に結婚して、都会での窮屈な生活に息苦しさを感じていたこと、働き方を変えたい!と思っていたタイミングで、どうせ転職するなら「人生一度、自分が暮らしたい場所に住んで、起業してみたい!」と思ったのがきっかけでした。
都会で暮らしていく事に、自分が育ったときのように田んぼや畑、夕日が見れる景色や、ホタルなど、自然の中で子育てをすることしかイメージ出来なかったのも大きかったです。
そんな中で来た須坂市で、星空や空気、自然の豊かさ、そして地域おこし協力隊で当時先輩だった小田隊員を筆頭に、来る前から沢山の人に良くしてもらい、協力隊になる前にこの地に感動して移住を決断し、仕事も無いのに、14年勤めた会社を先に辞めたのでした。
最初は地域おこし協力隊は全く知らずの状態で移住を進めて、採用も決まっていないのに仕事をやめて、今思えばなかなか勇気のある行動だったなと思います。
協力隊を知ったのは旅行の際に移動の拠点として使うつもりだった「ゲストハウス蔵」のオーナー山上さんからご紹介頂いたのがきっかけで、山上さんも最初は、私達が須坂に移住を検討していると聞いてぶどう農家になると思ってたみたいです(笑)
実際に須坂に住むまで「ぶどう」が有名なこともほとんど知りませんでした。
もうあれから3年・・・時間が経つのは早いなぁ。
子供を育ててみて少しずつ見えて来たもの
ありがたいことに、子供はこの須坂の地ですくすくと育っています。
畑に出て、幼虫やミミズを触ったり、毎日見る庭に現れる様々な野鳥(スズメをはじめ、ムクドリ、ハクセキレイ、オナガ、ハト)に喜び、取った野菜をその場で食べてみたり、農家さんから良質な野菜や果樹を頂き、温泉に入り。田舎ばかりのことかと思いきやバレーの試合を見たり、メセナホールに来るライブを楽しんだり・・・
私達が今まで暮らしてきても感じる事の出来なかった、この環境の素晴らしさ、私達の一生分、周りの人々に愛されて、本当にすくすくと育っています。

そして予想外だったのは子供が「電車」にハマっていることw
私達がもともと住んでいたエリアはほとんどが地下鉄で、地上を電車が走ることなどほぼなく(あっても踏切もないし、高架で見えない場所が多かった)これも実は地方だからこその恩恵で「カンカン見に行く!」と毎日毎朝、私は眠い目をこすりながら、ねだられることになるのです。
そして30分に一度の目撃チャンスというレア感が、より彼女の心をくすぐるようです(笑)
人によっては本数が少ないことや、電車が地下を走らないことにストレスを感じる人がいるかもしれません。
移住が成功とか失敗とか闇とか光とか、1つの側面で書かれることが良くありますが、そんなものはどんな地域でも必ずあるもので、むしろ失敗も闇も無い場所なんて無いのではないでしょうか。
地方で子育てをして、この感覚を理解してきたような気がします。
数年後には全く違う価値観になっているかもしれませんが、何を価値に感じるかどうかは誰がどう生きるかで、全然変わってくるものになるんですね。
移住を考えるなら、とにかく行動から示してほしい
最近、地域おこし協力隊の面談や、採用前の一時面談に立ち会うことが増えましたが「(面談まで)須坂に行ったことが無い」みたいな人が多くて、びっくりしています。
正直に言うと。。。さすがに一回は来てから面接、説明会を聞きに来てほしいです。
「協力隊になりたかった」と言って、WEBで下調べのみで来る人も居ますが、正直その熱量では協力隊の任務はおろか、地方移住は難しいと思います。WEBだけでわからない、重要なことが地方には沢山あります。それが現場の生の声だと思います。
それを自らの足で聞きたい!と思わないレベルであれば、地方移住はオススメしません。
自ら足を運び、どんなタイトなスケジュールでも時間を調整し、相手の時間をもらっている感覚で話が出来る人。こういう感覚じゃないと、移住先でもうまくやるのも難しいと思います。
だから、もし今悩んでいる人で話を聞いてみたい人がいたら「迷惑かも・・・」とかではなく、遠慮なく連絡してきてほしいし、会いに来てほしいです。
私も子育てをして、子供から気が付かされたことが沢山あり今、地方移住の生の声を伝えたい!と思うようことが増えてきました。
良い部分ばかりではなく、ちゃんと今見えてきた課題も伝えます。
私が先輩や、この地の方々にやってもらったこと恩をこれからしっかりと返さないといけないと思っています。
それはもしかすると「子供の故郷を守りたい」から、なのかもしれません。
私には1つの移住先であっても、子供にとっては大切な故郷ですから・・・。

残りの協力隊生活、なにをやるか
協力隊の任期が迫ると収入の焦りも出てきて、利己的になりがちなところがあります。
私もよくあります(笑)こんなことしてて大丈夫か?とか。
でも、今まで私達に時間を費やしてくれた、この地の尊敬する方々は「いつも貴方だから」と言って、時間を使ってくれました。その方々は自分の損得なんて気にしていないんです。
だから私も返さなきゃいけない。
私がやるべきことをしっかりと間違えずに、協力隊としての残りの任期を全うすべきなのだと思います。
長々と書きましたが、今日書いたことの全ての答えは風の中です(笑)
あと3か月、改めて宜しくお願い致します。

コメント