協議会メンバー更新しました@2024.8.13_野澤隊員

ティーチングから学ぶ「伝える力」~アウトドア活動基礎研修に参加しました~

一期一会~美穂のあゆみ~

須坂市地域おこし協力の宮澤です!

9/18.19に開催されたアウトドア活動基礎研修に参加してきましたのでそのご報告になります!

県内をフィールドにガイドを行う又は今後ガイド業を行いたい人が参加対象で、今回の「アウトドア活動基礎研修」と、秋・冬に開催される「ガイディングスキル研修」とセットで受講します。

ガイド研修に参加しようと思ったきっかけ

協力隊に着任してから1年とちょっと、峰の原を中心とする自然体験学習のスタッフをさせていただく機会が多くありました。

自然の中で生き生きとした子供達の表情や、自然に対して興味を持つ姿を見ているうちに、自然体験学習にやりがいを感じるようになりました。

でも、教える側としての知識やスキルはまだまだ備わっていません。

これから峰の原の魅力を伝えられる人になりたいという想いから研修に参加しました。

すべての参加者が先生に

今回の研修は1泊2日、安藤百福記念アウトドアアクティビティセンターで行われました。

AT(アドベンチャーツーリズム)のガイドスキルを養う研修なのですが、講師→生徒という一方的な研修ではなく生徒が生徒に教える、「ティーチング」に重きを置いた研修でした。

なので、講師の方からの座学は1日目の午前中のみで、あとは参加者によるティーチングの時間。

参加者約20名が2~3人くらいの7グループに分けられます。

~ティーチングの流れ~

①テキストを読み込んで、自分の知識にする

②グループごとにティーチングの構成を考える

③ほかの参加者に向けてティーチング(約30分)

④参加者・講師からのフィードバックと補足の説明

各グループにティーチングしてもらうテーマがあらかじめ2つ与えられており、わかりやすく、そして参加者が主体的、協同的に学べるようにティーチングの構成を練り、実際に教える立場に回ります。

私のグループのテーマは「ハイキングスキル」「エクスペディションビヘイビアとは」

2日間に渡って各グループが2回のティーチングを行いました。

2つのテーマを参加者にティーチング

ティーチングする内容はあくまで事前に配布されたテキストの該当ページのみ。

思い込みや推測、自論を交えるのは禁止です。

なので、1番初めに行うのはテキストの内容を自分の中に落とし込むこと。

正しい知識を伝えるためには、まず自分が理解できていなくてはいけません。

その後、落とし込んだ知識をどのようにティーチングするか、グループで話し合います。

私たちのグループの1つ目のティーチングのテーマは「ハイキングスキル」

山を登る際の歩き方・呼吸・ペース・休憩の取り方や、落石や落雷、道迷いの緊急時の対応等、幅広い分野だったので、一つの項目に絞ってティーチングを行うことに。

今回は”ハイキングロール”に焦点を当てました。

ハイキングロールとは、安全で効率的な山行を実現するために役割を検討することを言います。

ルート情報をリーダー・メンバーに伝える人、山行の時間を記録する人、列の最後を歩いて問題が生じた際リーダーに伝える人、、、

主体的な学びになるよう、グループメンバーで各役割を当てて実際の山行でその役割を果たしてもらいながら歩いてもらうことにしました。

ティーチング終了後に振り返ると、ただ山に入ってみんなで歩いて楽しかったね~で終わってしまった感がありました。

そもそもなぜハイキングロールが大切なのか、とか、各役割の説明が不足していて実際に何をすればいいのかわからないといった、根本的な部分が抜けていたため中身の薄いティーチングになってしまったなあと反省。

2つ目のティーチングのテーマは「エクスペディションビヘイビアとは」

エクスペディションビヘイビアについて説明し始めるとブログでは収まりきらないので、ここではどのような方法でティーチングをしたかだけご説明しますね(知りたい方はぜひ宮澤まで~!)

ティーチング方法は、○×ゲームです。

ロープで境界線を作りまたがってもらい、クイズの回答時に、せーの!で跳んでもらう形で行いました。

「座る時間が長く続いていたので体を動かすことで頭がさえた」

「全員が参加できる形のワークだったのが良かった」

「難しいテーマを楽しく学ぶことができた」

というようなフィードバックをいただき、1日目よりもより良いティーチングになりました。

課題であった中身が薄くなる問題も回答の発表の時に補足の説明を加えることで解消できました。

正しく楽しく伝える力

今回のガイド研修では「正しく楽しく伝える力」が身についたと実感しています。

もちろん、山に入りガイドをする際の知識(バックパッキング・装備・衛生などなど・・・)も学びましたが、これはテキストを読めばわかること。

自分が実際に教える側に立つことで、どのようにして正しい知識を効果的に伝えられるか、ということをじっくりと考えることができた2日間でした。

また、教えられる側に立つことで、こんな教え方もあるのか!!と沢山の新しい発見をすることができました。

2日間の研修を受けて、今後、自分が主となって自然体験やガイドなどのプログラムを企画するときにはこんなことしたいな~といろんな想像が膨らみます。

テキストを読み上げれば正しい知識を伝えられる。

けれどそれは本当に身についているのか?

正しい知識をいかに楽しく伝えることができるかが大切だと感じた研修でした。

他グループのティーチングを見ていて、ガイド方法はガイドさんの数だけあり、それぞれの個性が出ていることが素敵だなあと感じました。

私も実践を積みながら私なりのガイドの方法を模索していきたいと思います!

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